ワルツが踊れるようになれば、あなたも素晴らしいダンサーに!
ワルツの踊り方がわかるようになれば、スタンダードを理解したと言っても言い過ぎではないぐらい、たくさんのやるべきことが詰まっています。
今回は、ワルツの踊り方について紹介します。
社交ダンス初心者がやるワルツの踊り方!
ワルツとは
社交ダンスの基本はワルツです。
「ワルツに始まり、ワルツで終わる」
そんな格言を習ったことがあります。
競技種目10種類の一つで、スタンダード5種目の一つです。
べニーズワルツとの違いで「スローワルツ」と言われれることもあります。
男女が向かい合い、ホールドをした状態で、フロアを反時計回りで進んでいくダンスです。
西オーストリア・南ドイツ(ハプスブルク帝国)起源とされます。
13世紀頃から今日のチロル州とバイエルン州の農民が踊っていたヴェラー(Weller)というダンスから成立した。(説は色々)
特徴は、ライズアンドフォールと言われる上下運動からなされる、スイング。
男女が入れ替わって行われる回転動作です。
一番最初に習うことが多いワルツ。
ベーシックのステップ例
(クローズドチェンジ)
ナチュラルスピンターン
リバースターン
ウィスク
シャッセ
ナチュラルターン
は、誰もが知っているステップです。
初心者がつまづく4つのポイント
①姿勢
ワルツに限らず社交ダンスをやる上でつまずくポイントは「姿勢」です。
背中を伸ばし、ホールドを作ること。一見簡単そうですが、綺麗に作り保つことは難しいです。
スタンダードは、ホールドという姿勢をとります。
男女が手をつないで踊ります。
男性の左手と女性の右手は手を握ります。
男性の右手は女性の左肩甲骨の上に。男性は押さえつけるのではなく、添えるように。
男性の左手、女性の右手を握る部分は「グリップ」と言われていて、大事になります。
どれぐらいの力加減でやるか。どう握るか。
男性の親指を立て、女性も親指をたて、合わせて握るチャンピオングリップが最近の主流です。
女性はそこに軽くもたれるようにします。なので女性は肩甲骨あたりからそるようにします。
ホールドの難しいところは姿勢維持です。
男性はホールドを落としてはいけません。肘が緩んだり、揺れたりしてはいけません。
色んな動きをしても、ホールドは保たなければいけません。
ただ、固め過ぎても女性に「固い」と言われて嫌われることも。
ホールドの姿勢を維持はするけど、固め過ぎない。
相反するようなホールドを作るには、どこに力をいれて、力を抜くか。
勉強しなければいけません。
背中をしっかり伸ばし、ホールドを作る。
ホールドの土台に必要な背中をしっかり伸ばすことが大事になってきます。
背中を正しくあげないとホールド自体がキツくなるし、汚い姿勢になってしまいます。
お腹の力をしっかり入れてキープすること。
胸を上に上げる。
肩甲骨を下げる
この3つのポイントが大事です。
②足の使い方
普段は歩いているのに、ダンスをするとぎこちなくなる。
つまづきやすいのは足の使い方です。
社交ダンスは「ウォーク」練は大事です。
足首の曲げ具合、膝の曲げ具合、股関節の使い方、足のスイングの仕方。
歩くだけとはいえ、やることは、多いです。
ちなみに膝は曲げることしかできません。回すことはできません。膝は回せると誤解している人が多いです。
膝は前にしか曲げられません。
回すことができる部分は、股関節と肩甲骨、骨盤と足首、手首、首です。
骨盤や足首、股関節を使って、ターンなどを行います。膝は回したりしません。ケガにつながります。
股関節の使い方
股関節は少し緩めたほうが踊りやすいです。
突っ張って踊っている人が多いです。緩めましょう。
おなかが引きあがっていないからかも。
おすすめのトレーニング
足のスイング
足はどこから?足はみぞおちからと言われています。
なぜか、足の筋肉はみぞおち当たりまで大腰筋という筋肉でつながっています。
足を振り出すとき、大腰筋の始まりの位置、みぞおちから意識して振り出すと、スムーズに力強く振り出すことができます。
おすすめのストレッチ
④リード&フォロー
社交ダンスの魅力であり難しい、リード&フォロー。
ヒップホップやジャズダンスと違い、振り付けが決まっているわけでありません。
その時々で、ステップは変化します。
それを行うのは男性のリード。
ボディや足の使い方の変化で女性にステップを知らせます。
女性はそれを受けて、ステップを察します。
声で伝えたりはしません。「ボディー」でリードを受け、フォローする。
最初は難しいです。
数をこなすことで、段々できるようになってきます。
リードをするのも自分自身の姿勢が維持、足の使い方ができているからこそ。
そのためにも、ホールド、足の使い方を学んでおく必要があります。
音楽の取り方
2人で踊るにあたり、音楽は共通で聞こえているものです。
勝手にリズムを取ってはいけません。
ワルツは3拍子。
4拍子に聞きなれている日本人は、3拍子になれないかもしれません。
3拍子をしっかり捉えて、ステップをしていくことでリードにつながります。
どこに拍子があるのかもわからないかもしれません。
ききやすい曲で何度も聞きなれていくしかありません。こればっかりは知識だけではどうにもなりません。
何度も聞きましょう!
耳に慣れさせましょう!
お金の不安
レッスン代、衣装代など確かにお金はかかります。
でも安心してください!
今は、昔と違い、値段も安くなりました。他の趣味と同じぐらいの予算に抑えられる!
レッスン代も衣装代も大分安くなりました
グループレッスンやサークルなど、低料金。
昔はあまり評判はよくなかったですが、最近では一流のプロダンサーが主催していることも。
それも、ネットで探しやすくなりました。
個人は、月1にして、比較的安い、グループやるというのもいいかもしれません。
グループレッスンも充実しています。
衣装も、既存の店よりもネットで購入したほうが安かったりします。
質も変わらなくなりました。
靴だって1万円しないものもあります。
工夫次第でそんなにお金はかからないものです。
ワルツで使われる用語解説
用語を覚えることでワルツを深く理解することができます。
日本語的な意味合いと違う部分がありますので、細かくみていきましょう!
ナチュラルとリバース
ナチュラルと言えば、通常は、「自然」という意味で解釈してしまいそう。
でも、ダンス用語でナチュラルとは、右回転をしながら動作すること。
ナチュラルターンは、右回転するステップ。
リバースは、通常は戻るという意味だが。
ダンスでは左回転しながら動作することである。
リバースターンは左回転のステップ。
オープンとクローズの違い
オープンとは、体を開く、つまりPPになるということ。
PPとはプロムナードポジションの略。
男は、左、女子は、右方向にボディーを開くことです。
オープンテレマーク、オープンナチュラルなど
クローズは、オープンとの対比でボディーを開かずにするステップ。
クローズドチェンジ、クローズドテレマークなど
初心者の頃ってなんでこんな英語ばっかりの用語なんだろう。
それも、英語に訳しても意味わかんないしと疑問に思うことが多いと思います。
最初は覚えることが必死ですから、深い意味までは知らなくてもいいです。上級者の方でも知らない人結構います。
覚えなくても上手になることはできます。
ただ、その用語の意味を理解すると、ステップを覚えるのが早くなったり、先生のいうことの理解も早くなります。
余裕があれば、勉強するといいかもかもしれません。
社交ダンスのメリット
社交ダンスをやるとたくさんのメリットがあります。
- 姿勢がよくなります。
- 健康にいいです。
- ダイエット効果
- 美容効果
- 人との交流が増えます
- 向上心が芽生えます。
- ストレス解消
姿勢を維持することが大事な社交ダンスは姿勢がよくなります。
姿勢をきれいに保つことは、健康にもいいとされます。
趣味とはいえ、全身運動の社交ダンスは、汗をたくさんかきます。
体力もつきますし、足腰も強くなります。
たくさんのメリットがある社交ダンス。
日本では160万人の愛好家がいるとされ、世界一の人口を誇ります。
たくさんのメリットがある社交ダンスを始めてみましょう!
まとめ
社交ダンスで一番難しいのはホールド。
普段やることがない、手をあげる姿勢。それを維持しながら男女が向かい合って踊る。
慣れないです。
始めたころは、みんなそうでした。何度も練習して体で覚えましょう!
普段は歩けるのに、走れるのにダンスとなると難しくなります。
音楽に合わせ、相手に合わせるとなると歩くことですら困難です。
関節、筋肉の使い方。力の入れ方、抜き方など。
こんなに細かく覚えなくてもいいですが、勉強するだけで、上達のスピードは違います。
初心者のころは、知らないステップ名が出てきて、戸惑うところもあります。
そういうときは、用語の意味や起源を知ることで、すんなりと理解できることもあります。