「ワックダンスの特徴は何?」
「ワックダンスが日本で広まった理由とは?」
「ワックダンスは初心者でもできる?」
ワックダンスの特徴や、日本で広まった理由などを解説します。
ワックダンスってそもそもなんだろう?
本記事を読むことで、ワックダンスの特徴や、日本で広まった理由、初心者でもできるのかどうかなど、全てを理解できます。
ダンスに興味がある人なら、「ワックダンス」というジャンルを聞いたことがあるでしょう。しかし、具体的にどのようなものか知らない人もいると思います。
これからダンスを始めようと思っている方、ワックダンスについてもっと知りたい方は、是非ご覧ください。
ワックダンスの特徴とは?
ワックダンスはその独自のスタイルと魅力で、多くのダンス愛好者を引きつけ続けています。その特徴は、非常に独特でありながら、観る者を即座に魅了します。
ここでは「ワックダンス 特徴」として、主な5つの要点を深く掘り下げてみましょう。
1. 腕や手の独特な動き
ワックダンスの最も目立つ特徴の一つは、腕や手の動きです。ダンサーは腕を曲げたり伸ばしたりすることで、波打つような、またはサーペンタインのような形を作り出します。
この動きはワックダンスのアイコン的存在であり、他のダンススタイルとは一線を画しています。
2. エモーショナルな表現
ワックダンスは、ただの体の動きだけでなく、ダンサーの感情や情熱を表現する手段としても知られています。
深い感情を持つ楽曲に合わせて、ダンサーは喜び、悲しみ、情熱などの感情を踊りに込めます。
3. 流れるような動き
ワックダンスの動きは非常に流れるようで、それが観る者を魅了します。その動きは水の流れや風のように滑らかで、一つの動きから次の動きへと自然に移行していきます。
4. ビートやリズムへの反応
ワックダンスは、音楽のビートやリズムに非常に敏感です。ダンサーは楽曲の各ビートに合わせて体を動かすことで、音楽と完全に一体となります。このリズム感はワックダンスの核心的な要素であり、観る者の心をつかみます。
5. さまざまなフットワーク
腕や手の動きだけでなく、ワックダンスには独特なフットワークもあります。ステップやターン、スライドなど、足元の動きも非常に重要で、ダンス全体のバランスと調和を保つ要素となっています。
ワックダンスの歴史
ワックダンスの歴史
– 発祥の地と背景
ワックダンスは1970年代のアメリカ、特にカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれました。この地域のクラブシーンやストリートパフォーマンスが発祥と言われています。
クラブにいたゲイダンサーたちが、当時のスター女優たちの仕草やポーズを真似し、次第にダンスとして発展させていったと言われている。
ワックダンスの創始者であるタイロン・プロクターらが人気テレビ番組「ソウルトレイン」で披露したことから全米に広まり、ゲイだけではなく、多くの人々の間で流行しました。
– ソウルダンスとの関連
ワックダンスは、ソウルダンスとしても知られるファンクスタイルのダンスの一つです。その流れるような動きやリズム感は、ソウルミュージックと深い関係があります。
– ディスコブーム時代の役割
ディスコブームが到来した際、ワックダンスはその独特のスタイルで注目を浴び、多くのクラブやダンスイベントでフィーチャーされました。
ワックダンスとパンキングの違いとは?
パンキングは、ワックダンスに近いジャンルと言われていますが、基本的には同じダンスです。
ワックダンスが生まれた当時は、まだゲイに対する差別意識が強く、ワックダンスを踊るゲイを指差して「PUNK(くだらないやつ)」と揶揄していました。
こちらが、このダンスが「パンキング」と呼ばれるようになったきっかけだと言われています。
ダンススクールやインストラクターによっては、ワックダンスとパンキングは少し違うと考える人もいます。
パンキングはよりスムーズで、ワックはよりエモーショナルな様です。
ワックダンスが日本で広まった理由とは?
日本でワックダンスが広まったのは、福岡のBeBopCrewがきっかけと言われています。
彼らは1980年代にロック、ソウル、ワックをミックスしたダンスを踊り、現在でもその組み合わせで踊ることが多いです。
日本では、同性愛者が踊る習慣がなく、差別や露出もなかったため、途切れることなく踊り続けていました。
最近では、キッズダンサーもワックダンスを取り入れ、日本のワックダンスのレベルは、世界一とも言われています。
日本のワックダンスはレベルが高いんですね!
ワックダンスはこんな人におすすめ
ワックダンスは、感情表現に重点を置き、主に腕を使って踊りたい人におすすめです。
ワックダンスは、他のジャンルに比べて表情が重視されるため、感情表現で観客を感動させることができます。また、主に腕を使って踊るため、ステップに自信のない初心者でも取り組みやすいジャンルです。
女性ダンサーが踊ることが多いジャンルですが、もともとは男性(ゲイ)の間で生まれた文化なので、男性にもオススメです。
ちなみに、これまで紹介した奇抜なダンス以外にも、様々なダンスがあります。
ワックダンスは、主に女性ダンサー向けだが、男性にもおすすめ
ワックダンスとは、腕をムチのように振ったり、腕を体に巻きつけたり、胸を上下左右に動かしたりする動きが特徴のジャンルです。
特に女性に人気のジャンルですが、男性にもおすすめです。
また、こちらのジャンルが生まれたのは、1970年代なので、まだまだ歴史は浅いですが、この50年ほどで、世界中の多くの人が踊る人気ジャンルのひとつになりました。
近年では、IBUKIさんやmizuki flamingoさんなどの活躍が目覚ましく、キッズや若者にも多く踊られています。
ワックダンスの種類
基本的な動きは、ある程度共通していますが、ワックダンスには様々なスタイルがあります。音楽や流行とともに、踊りも新しくなっていきます。
最近では、ワックダンスをベースに、様々なジャンルをミックスしたスタイルも人気です。代表的なスタイルを紹介します。
力強く回転させる腕のコントロールだけが見どころのスタイル
バトルなどで見られるワックダンスのスタイルで、腕のコントロールとポージングで音楽を表現します。
ソウルダンスと融合したグルーヴィーなスタイル
ワックダンスのFUNKYスタイルで、当時のディスコやFUNKと融合したスタイルです。
当時のディスコやFUNKの音楽に様々なSOULステップを組み合わせて、GROOVEで踊ります。
JAZZと融合したスマートで巧みなスタイルでもあります。いわゆる「ワックダンス」の自由な形で、JAZZだけでなく、様々なジャンルの動きがミックスされています。ワックをベースに音楽を表現しています。
ワックダンスはこんな人におすすめ
– 表現力を豊かにしたい人
ワックダンスは感情の表現が豊富で、そのエモーショナルな動きを通じて自分の感じることを伝えることができます。
– リズム感を養いたい人
音楽のビートやリズムに合わせて体を動かすことで、リズム感を養成することができます。
– 新しいダンススタイルに挑戦したい人
伝統的なダンスとは異なる、新しいスタイルのダンスを体験したい方にはピッタリです。
ワックのダンスレッスンは初心者でもできる?
もちろんできます。ほとんどのワックのダンスレッスンスタジオでは、経験豊富なインストラクターがレベルに合わせてマンツーマンで指導してくれます。
腕の回し方、振り方、止まり方、体の使い方など、見ているだけではわからない動きを教えてくれます。
ワックのダンスレッスンは、子供でもできる?
ワックのダンスレッスンは、お子様でもできます。
世界で活躍するBAD QUEENのメンバー2人も、かつては有名なキッズダンサーでした。近年、キッズダンサーのレベルは格段に上がっています。
キッズの柔軟なダンススタイルは、時に大人の想像を絶する奇想天外なダンスを生み出します。ワックダンスは、キッズだけでなく、大人も楽しめます。
ワックダンスのレッスンは、ダイエットに効果的?
ワックダンスのレッスンは、ダイエットに効果的です。
ワックダンス自体は、エクササイズの一種です。
本格的に痩せるには、食生活の改善が必要です、ただ、運動不足解消という意味ではプラスだと思います。
激しい動きは無酸素運動なので、脂肪燃焼効果はあまり期待できません、しかしながら、汗をかくことは新陳代謝を促すので、体にとってはいいことです。
ワックダンスの技術について
ワックダンスは、腕をたくさん使うダンスです。見た目以上に体力が必要なダンスなので、ポーズが取れるようにしっかり練習しておきましょう。
ここでは基本的な技しか紹介していませんので、他の技も調べて練習をしてみてください。
トゥエル
トゥエルは、肘から先を回転させる動きです。ロックダンスでも、同じ名称が使われていますが、ロックダンスでは手首から肘までの動きであるのに対して、ワックダンスでは肘から先端の動きになります。
また、ロックダンスとは異なり、縦回転と横回転の2種類があります。
ポーズ
ポーズは、ワックダンスにとって非常に重要な要素です。
もともとポスターの絵を真似ることから始まったことからもわかるように、決まった形はありません。
自分がかっこいいと思うポーズでも、好きなポーズでも良いです。しかし、だからといってポーズが簡単だったり、好きなようにやればいいというわけではありません。
決まった形がないからこそ、ダンサーの個性や力量がはっきりと表れるポーズなのです。
ダンサーは鏡を見ながら、体の軸、指先、つま先、首の角度、表情などあらゆる角度からポーズをチェックし、ポーズを洗練させていきます。
カウントに合わせて順番にポーズを練習することで、音に合わせてしっかりポーズを決めたり止まったりする練習になり、ポーズのレパートリーが増えます。
自由だからと適当にやるのではなく、自由だからこそ、自分のポーズを見つけてしっかりを練習しましょう。
有名なワックダンサーは誰?
日本のダンサー
YOSHIE
日本が世界に誇るダンサーの一人です。賞金総額250万円のダンスコンテスト「STREET KINGS」で2連覇を達成しました。
その活躍はアンダーグラウンドのダンスシーンにとどまらず、KinKi Kids、MISIA、V6、DA PUMPなど数多くのアーティストの振り付けやパフォーマンスを担当していました。
世界的なワックダンスダンサーであると同時に、日本を代表するロックダンスチームBE BOP CREWのメンバーでもあります。
オールジャンルで活躍するロックダンサーです。
IBUKI
次世代を担う若手ダンサーIBUKIさん。ワックダンサーとして紹介されたIBUKIですが、ワックダンスだけでなく、フリースタイルダンスの大会でも優勝するなど、幅広いジャンルで活躍しています。
セルフプロデュースも巧みで、インスタグラムのフォロワー数は25万人を超えます。
彼女のセルフプロデュースは、時代にマッチしており、知名度という点でも他のダンサーとは一線を画しています。
プーマとのコラボレーションも実現し、日本における「ダンサー」という職業の可能性を広げています。
世界のダンサー
WIZZARD
韓国出身の男性のゲイダンサーです。女性ダンサーとは異なるパワフルなダンスが特徴的です。IBUKIさんとは世界大会の決勝で何度も対戦し、そのたびに激しいバトルを繰り広げてきました。
バトル中に、相手ダンサーに水をかけられるハプニングもありましたが、WIZZARDは紳士を貫きました。
ワックダンスを始めてみましょう
ワックダンスとは、ゲイカルチャーから生まれたダンスです。セクシーな動きが特徴で、特に女性に人気のジャンルになります。
YouTubeに多くのダンス動画がアップされていますので、興味のある人はチェックしてみましょう。
また、もっと本格的にダンスを学びたい方は、ダンススクールでのレッスンもご検討ください。