ダンスができたらどんなに素敵かと思うものの、お試しレッスンなどを受講して、振り付けが覚えられず、リズムにも乗れないと、「やっぱり私はダンスに向いていないんだわ」と、落ち込む人も多いようです。
元々の脳の問題??
はたして、ダンスに向いている脳ってあるのでしょうか?
ダンスが好きで踊ってみたい気持があれば、性別や年齢に関係なく誰でもダンスができるようになります。
ただし、教室によっては初心者も上級者とともにダンスのレッスンを受ける場合もあるので、コース分けがある教室で基礎をしっかり学ぶことが大事です。
今回は、ダンスを覚えられるのに脳は影響しているのか紹介します。
ダンスをすぐに覚えられる人は脳のどこの分野が使われるの?
ダンスも運動ですが、運動能力は一般的に、小脳が関係していると言われています。
運動神経が良いとか悪いとかは、持って生まれた素質もあるようですが、子供の頃からの訓練が、かなり影響しています。
大人になってからダンスを始めた場合は、とにかく慣れることが大切です。
「好きこそものの上手なれ」と言うことわざがある様に、ダンスが好きなら、思い切ってチャレンジしてみましょう。
ダンスと小脳の働き
小脳は、後頭部の下で首との間ぐらいにあり、手足をスムーズに動かし、体のバランスをとるためのコントロール作用があります。
ダンスにも様々なジャンルがありますが、ロックやヒップホップなどは、小脳の働きが影響するかもしれません。
ただそれも慣れの問題です。
レッスンを繰り返すことで、小脳にインプットされ、当初ぎこちなかったダンスも徐々にスムーズに踊れるようになります。
覚えが悪いからとあきらめるのは、もったいないです。
子どものようにすぐにリズムに乗ることはできなくても、年齢を重ねても小脳は働くので、安心してください。
右脳と左脳について
脳の大部分を占めるのが大脳ですが、前方から前頭葉、頭頂葉、後頭葉にわけられ、側面に側頭葉があります。
この大脳は、右半分と左半分で、役割が異なっています。
右脳は、様々な情報を知識として認識し、整理する役割を持っており、左脳は、言語や計算力、論理的思考を司どっています。
右脳と左脳のバランスの良い人は、ダンスにおいてもよい結果が出せるようです。
しかし、両方の脳が同等に優れている人は数少なく、世界的に有名なダンサーなどの中には右脳左脳とも強い人がいるかもしれませんが、普通の人がダンスを始めるにあたっては、右脳派か左脳派かと悩む必要などありません。
ダンスをやることによる脳に対する効果
ダンスを生活に取り入れることによって、姿勢がよくなり、運動能力が向上し、転倒による怪我などを防ぐことができます。
さらに体を動かすことで免疫機能が上がり、風邪や病気にかかりにくなります。
その他にも、ダンスは脳の働きを活性化する作用が期待できるため、中高年にさしかかり衰えかけた認知機能が向上し、日常生活における器用さも向上すると言われています。
また、仲間とともにレッスンを受けることで、コミュニケーション能力が高まります。
運動能力と免疫機能の向上
ダンスだけには限りませんが、体を習慣的に動かすことで、運動能力や免疫機能が上がることが分かっています。
何も運動をせずにいると、少し歩いても息切れするようになります。
また、運動不足が続くと風邪などのウイルスに対処できず、数ヵ月も長引いたり、少しの傷でも化膿するなど、免疫機能が低下してしまいます。
認知機能と器用さの向上
認知機能とは、ものを覚えたり記憶力を維持したりする機能のことですが、ダンスの振りを覚えることで、脳が活性化し、手先が器用になったり、暗算が早くなるなど思わぬ効果が期待できるようです。
コミュニケーション能力の向上
ダンスを通して、人との関わりを持つことで、社交的になれます。
また、わがままをセーブする力や人を思いやる気持ちも育ちます。
まとめ
ダンスの振り付けをすぐに覚えられる人もいれば、なかなか覚えられない人もいます。
これは理解力がないと言った脳の問題ではありません。
ダンスのセンスのいい人は、確かに振り付けがすぐに覚えられ、リズム感がよく、表現力も豊かですが、ダンスのセンスがイマイチだからと、あきらめることはありません。
慣れることも大事。
そしていろんなダンスがある中で自分に適したダンスを選んでステップアップしていくことも大事です。