社交ダンスの競技会&デモで自分にあうドレスの選び方!3つのポイントを抑えて、自分を輝かせよう!
社交ダンスを楽しもう!~ドレス選びのポイント~
社交ダンスの楽しさの一番は、言うまでもなく「踊る」ことですが、そこに加えてどんな衣装に身を包むのかということも、社交ダンスの楽しさの一端です。
特に女性のドレス選びは、楽しくもあり、迷いもありといった複雑なところ。
今回は、「競技会」や「デモンストレーション」のときのドレス選びのポイントをご紹介していきます。
ドレスはダンスの一部
社交ダンスを始めたいと思ったきっかけが、「あんなドレスを着てみたいと思って」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
社交ダンスの衣装、ドレスというものは、完全に「非日常」です。
社交ダンスを始めるまでは、着たこともなかったような、
フリルやレース、スパンコールやラインストーンなどがたくさんついたスタンダード・ドレス。
ボディラインがはっきり出るラテンドレスを「あたりまえ」のように着て、大勢のお客様の前で、ダンスを披露することになるのですから、特に、初めてのドレス選びは、かなり悩むことも多くなります。
そんな時に、忘れてはいけないのが、「ドレスはダンスの一部」だということです。
ダンスとドレスがマッチしたとき、その効果は、何倍にもなるということを忘れないでください。
その大前提の上で、ドレスを選ぶポイントを考えていきましょう。
ポイントその1:自分のキャラクターを理解しよう!
まず、ご自分のキャラクター(個性)を理解しましょう。
こういうと、大概の方は、「自分のキャラくらいわかっている」と言われると思いますが、果たして、それは、客観的な印象と合致しているでしょうか?
そして、ここでいう「自分のキャラクター」とは、あくまでも「社交ダンサーとしてのキャラクター」を指します。
日常生活では、とてもおとなしくて控えめな印象なのに、ダンスを踊られると大胆で社交的な印象を受ける方もいらっしゃいますし、その真逆の方もいらっしゃいます。
そういった意味でも自分のキャラクターは、なかなか自分ではわからないものです。
いつも見てくださっている先生やダンス仲間のみなさんに、さりげなく尋ねてみて、
ご自分の思いとすり合わせておくことも、混乱を避けるという意味では大切かもしれません。
さらに言えば、社交ダンスは、カップルで踊るものですから、自分だけではなくお相手も含めた「カップルのキャラクター(個性)」を
主観的ではなく、客観的にしっかり理解しておく必要があります。
特に、競技会に出場する場合は、この「カップルのキャラクター」は、非常に大切なポイントになります。
なぜなら、競技ダンスは、相対評価だからです。
教則本通りの足使いや回転量が守れていても、個性のないカップルでは上位入賞は難しいというのが競技ダンスです。
そういう意味では、ご自身とカップルのビジュアルやダンスは、周りと比べて、
- どういう特徴があるのか
- どういう個性を前面に打ち出していくのか
それをカップルで決めることが大切です。
- 大人っぽく、セクシーな雰囲気
- 元気いっぱいで、アクティブな印象
- 力強く、ストロングなイメージ
- やわらかく、エレガントなイメージ
いろいろありますよね?
長年カップルを組んでいらっしゃるのであれば、おのずと決まってきているかもしれませんが、
こうした「個性」「印象」を最も効果的に出すことができるドレスを選ぶということが大切になってくるわけです。
デモンストレーションの場合は、
1組で踊ることになりますから、種目や踊る曲、ルーティンによって、ダンスの雰囲気やテーマが決まってくると思いますので、
それに応じたドレスを選ぶということが大切になります。
ポイントその2:「目立つ」「映える」を考えよう!
カップルで出したい個性が明確になったら、その上で、「目立つ」「映える」ということを考えましょう。
わかりやすくご説明するために、ドレスの「色」を例にしますと・・
まず、自分に似合うかどうかを少しだけ考慮しながら、床の色と同化しない色を選びましょう。
会場によっては、床が赤というところもあります。
そんなフロアで、赤いドレスを着ても、目立つどころか同化してしまいます。
大抵の場合は、ベージュ、白、グレーなどが床の色の基本だと思いますので、自分に似合う色で、床の色の中でも目立つ、映えるということを考える必要があります。
また競技会であれば、開催される季節によっても変えた方がいいと思います。
夏であれば、観客のみなさんの服の色が薄くなりがちですので、濃い色。
冬の場合は、黒っぽかったり、濃い色のお洋服でお越しになる方が多いでしょうから、薄目や明るい目の色を選ぶなど、
会場のなかでも、「目立つ」「映える」ということを考えてセレクトすることをおすすめします。
この「目立つ」「映える」ということは、単に、会場やフロアに対してだけではありません。
女性、パートナーの役割として、重要なことのひとつがこの「目立つ」「映える」ということでもあります。
技術面では、リーダーをフォローするという、本当に難しい役割がありますが、これはなかなか、一朝一夕にできることではありません。
でも、「目立つ」「映える」ことに関しては、ちょっとした工夫で、リーダーの手助けになり、その最大の武器がドレスということになります。
だからと言って、女性だけがめったやたら目立てばいいというものでもありませんから、そこも、カップルできちんと話し合っていくことが大切です。
特に、ラテン・アメリカンのセクションの場合は、スタンダードのように「男性は燕尾服」と決まっているわけではありませんので、カップルの衣装のイメージ次第で、ダンスの効果に大きく影響すると考えておいた方がいいと思います。
ポイントその3:カップルバランスで選ぼう!
せっかくドレスを選ぶなら、自分の趣味や好みに合ったものを選びたいというのは、誰しもが思うことです。
でも、初心者の間や技術級が低い間は、少しガマンして、好みより見た目優先で選ぶ方が失敗が少ないと思います。
まず、大前提として、「左右が対称となっているデザイン」のドレスを選びましょう。
これには、ちゃんと理由があって、デザインが左右対称でないときれいな動きで踊っていても、他の人からは歪んでいるように見えてしまう可能性があります。
背中の切れ込み部分やスカートの形状、裾のラインなどをしっかりチェックしてください。
その上で、ポイントとなるのが「カップルバランス」に応じた女性のドレス選びです。
いくつか例を挙げてみましょう。
例1:リーダー、パートナーともに、小柄なカップル
リーダーの身長が小さく、細身で、女性も小柄な場合は、そもそも「フロアで目立つ」ことが大きく要求されます。
随って、その手助けをする、明るい暖色系の華やかなイメージのドレスを選びましょう。
「黄色」や「ピンク」「オレンジ」などが最適です。
薄い色を選ぶ場合には、「寒色」と「暖色」の2色使いのものを選びましょう。「水色+ピンク」「黄色+グリーン」など・・・
ただし、身長を大きくみせるためには、基本的には「ワントーン」(単色)で「縦長」に見せる方が得策です。
2色使いの場合は、強めの色をポイント的に入れると失敗が少ないです。
例2:リーダーよりパートナーが大きいカップル
女性の方がリーダーより大きい場合、存在感でリーダーより勝ってしまうと、かえってマイナスになりますので、ドレス選びは慎重にしましょう。
絶対に避けるべきは「膨張色」です。
太ってみえるのも損ですし、膨張色はぼやけてしまうので、シルエットもクリアに見えません。
肌色に近い「シャンパン」や「薄い緑」は避けましょう。
また、細く締まって見せたいと思うあまり黒を多用すると、重くなってしまいます。黒はポイント的に細く見せたい部分にのみ、少量使うことをおすすめします。
例3:リーダー、パートナーの身長差が適度なカップル
リーダーの身長が170㎝以上あり、それより3~5㎝低めの女性がパートナーという、いわゆる「カップルバランスが良い」といわれる場合は、おのずとドレスの選択肢も増えますが、フロアと会場で目立ち、上品に見えるということを重視して選びましょう。
抵抗がなければ、蛍光色を使うのも、効果的です。
薄めのグリーン、レモンイエローなどは、かなり見映えがして、フロアのなかでも目立ちます。
少し強めのピンクやオレンジ、ロイヤルブルーなども同様の効果が期待できます。
<まとめ>ドレスを着ている自分を好きになろう!
私の場合は、本衣装を着て踊るのが「本番一発勝負」というのは、
自分自身もリーダーさんも不安なので、本番直前のカップルレッスンの時に、一度は、私が当日着るドレスを、リーダーさんは、燕尾服なり、ラテン衣装なりを着て踊るようにしています。
そうすることで、ステップによってのスカートの動きだったり、お互いの弱点をドレスでカバーするポイントなどもわかったりしますので
お互いに踊り方を確認するのにも役立ちます。
特にスタンダードの場合は、ドレスのウィング(腕に下がる布)が、
ホールドした時にどんな状況になるか、動いたときに、ウィングがどういう動きをするかなど、実際に踊ってみないとわからないことも確認できます。
その上で、先生やお仲間に見てもらって、ワルツであれば優雅に見えるか、タンゴであればシャープに見えるかなど、客観的な感想を聞かせてもらっています。
何より、真新しいドレスを着て、初めてリーダーの前に出たときに、「きれいですね。素敵ですね。」と言ってもらえると、「いい踊りをしなきゃ!」とテンションも上がります。
(たぶん、リーダーさんは、ものすごく気を遣ってくれているのだと思いますが・・・)
初めのうちは、着慣れないドレスに「着られている感」の方が強いかもしれませんが、そのうちに、ドレスも私の体の一部になってくれます。まずは、ドレス姿の自分を自分が一番好きになって褒めてあげましょう!
ダンスもきっと変わると思います。