競技ダンスといえば、ミルコ!偉大なるチャンピオンの今!
歴代世界チャンピオンで好きな選手は誰?と聞かれたら、
「ミルコゴッゾーリ」と答える日本人は多いのではないだろうか。
僕もその一人。
ミルコゴッゾーリがアレッシアベティとカップルを組んでいた、アマチュア時代。
ターンプロして、ファイナル5位入賞!
順調に順位を伸ばしていき、2006年にはチャンピオンの座についた。
カップル解消の2009年まで不動のチャンピオンとして君臨した。
カップル解消の理由は
世界チャンピオンであるとか競技会で勝つということより、楽しんで踊れたかが重要だと考え、これから先もこれでいいのかと思った」
雑誌のインタビューで答えていました。
勝っても楽しくなかったそうなんです。
仲があまりよくなかったみたいですね。踊りは合っていたのに残念でした。
あんなに2人がパワフルに踊る姿はもうみれないのは悲しかったです!
その後、組んだエディータとは、どうしても1位の座を獲得できなかった。
(アルーナス&カチューシャ組が1位)
プロの別団体(WDSF−PD)に移籍し、世界チャンピオンになりました。
ミルコの肉体
ミルコは
鍛え抜かれたボディーとバネ。
躍動感があり、自由にフロアをかけぬく姿は、観ていて、スカッとしていた。
ルーティンもミルコカップルが踊ると、かっこよく、よく日本人のアマ、プロ問わずまねしたものです。
2014年にミルコゴッゾーリは競技を引退。
競技会のフロアからはいなくなった。
ただ、現在もなお、パートナー「エディータ」と練習を重ねており、技術の向上に励んでいる。
さらに自由に体を使い、踊る姿はもはや、だれもが到達できない領域にはいっているのではないだろうか。
ミルコが教えている、弟子たちも成長してきており、現在の競技会は体を鍛えぬき、体を使いこなす選手が増えてきた。
ミルコの功績
ミルコの存在によって、
競技ダンスの方向性が変わったっと言っても過言ではない。
今までは、イギリスのイングリッシュスタイルと言って、静かに足もと、カップルのコネクションを大事に教科書通りに踊ることが主流だった。
イタリア勢の躍進により、ステップ、立ち方、動き方に変化が起きる。
教科書から逸脱したわけではない。
しかし、スウェイの方向が逆にしたり、タイミングの変化(早くなった)、男性の頭の位置が徐々に変化していったのだ。
ホールドもよりワイドになり、女性のネックの位置もさらに遠い位置に離れるようになった。
一時期はやりすぎぐらいのステップの速さと、ポジションの離れすぎにより、審査員からは不評の声も上がっていた。
最近では、ステップもシンプルになり、ポジションも落ち着いてきた。
その背景には、ミルコも現役時代、やりすぎぐらいの踊りから、落ち着いたスタイルに変化した経験に基づいて、
弟子に教えているのではないだろうか。
日本人もイタリア留学に行き、ミルコから教えを受けている。
アレッシアベティにも習いに行く人が増えた。
アレッシアは相当厳しいようだ。
何人もの大人が、泣いたそうな・・・