社交ダンスの漫画でテンションをアゲアゲ!ブーム再来のきっかけの作品とは?
「社交ダンスブームの再来か!」と言われている要因には、テレビや漫画が
大きく影響しているようです。
「マンガなんて・・・」と食わず嫌いする前に、少しその世界を覗いてみませんか?!
今回紹介する漫画はこれ
- 「ボールルームへようこそ」
- 「背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜」
- 「PARTNER」
- 「10DANCE」
- 「BUTTER!!!」
- 「ワルツのお時間」
共感必至!「ボールルームへようこそ」
今の「社交ダンス漫画」の一番人気は、2011年から「月刊少年マガジン」に連載中の「ボールルームへようこそ」
(竹内友 講談社)。
あらすじとストーリー
何といっても、小学校高学年から20代前半の「男子」を対象にした
「少年マガジン」に連載されて、火がついているというのが、スゴイと思います。
特技もなく、コレといった夢も自信もなく、ダラダラと日々を過ごしていた主人公「富士田多々良」。
ひょんなことから「社交ダンス」と出会います。
プロダンサーの仙谷要、同級生ダンサーの花岡雫、雫のリーダー、兵藤清春など、さまざまなダンサーたちとの出会いによって、多々良は、社交ダンスに魅せられていきます。
運動神経がいいわけでも、とりわけ器用なわけでもない多々良くんが、社交ダンスにハマっていくプロセスには、社交ダンスに取り組んだことがある人なら、共感できること、間違いなしです!
絵のタッチも、躍動感にあふれ、体の動き、ステップなどの細かい描写も完璧で、「作者は、ダンス経験者かな」と思わせてくれます。
自分の知っているステップだったら、「あぁ〜!こういう動きになるんだ」と思えることもあって、そこも社交ダンサーにとっては、読み応えのある漫画になっているといえます。
「競技ダンス」の世界を描いているので、競技会に出場している人にとっては、さらに共感できる場面もたくさんあります!
「勝つためのモチベーション」を与えてくれる一冊になるかもしれませんよ
人気絶大!「背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜」
「ボールルームへようこそ」から遅れること4年、2015年から「週刊少年ジャンプ」で連載がはじまった「背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜」(横田卓馬 集英社)。
「マガジンで当たってるならジャンプでも」という思惑があったかどうかはわかりませんが、部活、学校生活のなかでの「社交ダンス青春ストーリー」として、絶大な人気を誇っています。
あらすじとストーリー
「ボールルームへようこそ」が一人のダンサーの努力と葛藤の物語なのに対して、こちらは、「競技ダンス部」という部活のいわば群像劇。
身長も体力も低めでお調子者の三枚目で、女子コンプレックスは、マックスという主人公、土屋雅春が、高校進学と同時に「競技ダンス部」に入部したところからお話は始まるのですが、そもそもの入部動機が、「美人な先輩にボディータッチできる」と唆されてという、男子高校生らしい不純な設定で、お決まりのように、唆した友人たちには逃げられてというパターン。
唯一、女子で体験入部してきた新入生の亘理英里と社交ダンスの世界へ足を踏み入れるという展開です。
この主人公とヒロインが、社交ダンス初心者として描かれているため、競技ダンスのいろはが、この二人をとおして理解できるというのが、この漫画の強みかもしれません。
ちなみに、「鹿高(しかこう)」は通称で、正式名称は「鹿鳴館高校」。社交ダンス部が活発なのも頷ける設定です。
胸キュンしたければ「PARTNER」
「ボールルーム・・・」「スジシャン!」(ほんとに、このように略されているそうです)が少年向けの雄ならば、少女漫画だって・・・というわけではないでしょうが、1980年から1987年まで「プチコミック」に連載されていたのが「PARTNER」(名香智子 小学館)です。
あらすじとストーリー
「ごきげんよう」とご挨拶を交わす、超お金持ちのお嬢様学校に通う宝珠茉莉花。
放課後は、ディスコ通いをしています。(執筆された時期が、そういう時期だったので)もちろん、親や学校には秘密で、ただただ、踊ることを楽しんでいたのですが、そこで、フランツ・フォン・ハイドリヒという金髪の青年と出会い、彼がソシアルダンスを教えてくれて・・というドラマティックなストーリー。
女子が憧れる社交ダンスの世界を見せてくれる漫画で、主人公の茉莉花の恋模様とともに、華やかなでキラキラしたダンスの世界観も楽しめます。
女子好みの心理描写も巧みに展開され、何度も読み返せる作品です。ダンスに夢中で、ちょっとだけ忘れかけてた「恋」なんて言葉を思い起こさせてくれるかもしれませんね。
仰天異色!「10DANCE」
社交ダンスに「スタンダード」と「ラテン・アメリカン」というカテゴリーがあるように、漫画の世界にも、いくつかのカテゴリーがあって、この「10DANCE」(井上 佐藤 竹書房)は、「BL」(ボーイズラブ)というカテゴリーのなかの漫画です。
あらすじとストーリー
ラテンとスタンダード、それぞれの日本チャンピオンとして活躍する「鈴木信也」と「杉木信也」が主人公です。
名前は、似ていますが、性格もダンスの志向も正反対。加えて、親同士からして犬猿の仲。そんな2人が、スタンダードチャンピオンの杉木からの提案で、それぞれがお互いのダンスを教え合って、「10DANCE」に挑戦することになります。それぞれのダンスの違いに戸惑い、ぶつかり合いながらも、お互いの距離は縮まって・・・・
いわば、「リーダー同士の恋」のお話ですので、大丈夫な方には、絶対的魅力のある漫画だと思います。
コミカルなやりとりやツンデレ属性も、それっぽい作品になっています。
読んでから踊るか、踊ってから読むか
ご紹介した代表的な4作品以外にも、ヒップホップがやりたかったのに、間違えて社交ダンス部に入部してしまった少女とやむを得ず入部したオタク男子のドタバタペアのダンスストーリー「BUTTER!!!」(ヤマシタトモコ 講談社)や競技ダンスや部活動とは、一味違う、私たちが普段最も接している「ダンススクール」が舞台となる、映画「shall weダンス?」に近い印象の「ワルツのお時間」(安藤なつみ 講談社)という王道ダンスコミックもあります。
日々のレッスンの合間に、ちょっと行き詰ったときの気分転換に、「社交ダンス」を扱った漫画で、リフレッシュするというのはいかがでしょう?
かつての「角川映画」のコピーを真似して・・・
「読んでから踊るか、踊ってから読むか」
どちらにしても、「また、踊りたい」と思わせてくれますよ!